ヘルメットの選び方
女性ライダーの悩みどころのヘルメット
バイクに乗るときには必ずヘルメットを着用することになっていますが、女性ライダーにとってはこのヘルメット選びはかなり悩ましいところであったりします。
バイクショップに行くとずらりとヘルメットが並んでいますが、デザインはもとより金額もピンからキリまであり、一体何を基準に選べばいいんだろうと最初はかなり悩んでしまいます。
買い物ですから安いにこしたことはないのですが、仮にも自分の生命を守るために使用するアイテムですから、あまり適当な選び方をしてあとで大怪我になってしまったということではこまります。
かといって数千円くらいでも買えるものを、わざわざ数万円もかけて購入するのもどうかと思ってしまうところなので、いくらくらいのレンジで選ぶのがよいか、むしろ誰かから教えてもらいたいくらいです。
そこで女性ライダーに人気が高いヘルメットについていくつか説明をしていきたいと思います。
ヘルメットの価格の違いとは
まず、一見同じように見えるヘルメットであっても倍近くまで価格が異なることがあります。
この違いはどこから来るのかというと、ズバリ使用している素材によるものです。
具体的に言えばAGV製の安いヘルメットの場合、内部素材として使用されているのはSSLスーパーライトカーボンケブラーという繊維です。
これが同じAGVの高いヘルメットになると、内部にはグラスファイバー繊維が使用されていて、これは耐熱性にもすぐれた大変耐久力のある素材になっています。
内部の素材は素人がちょっと外観を見ただけで判断できるものではないですから、価格や製品概要などを見ながら見比べるしかありません。
他にもちょっと見は同じようであっても、構造が少しずつ異なっており高いヘルメットになると走行中の通気性がかなりよくなっていきます。
それじゃ肝心の安全面はどうかということになりますが、これは安いヘルメットだから危険、高いヘルメットだから安全というふうには言い切れないところがあります。
仮に数千円で購入できる安いヘルメットであっても道路交通法で安全のために着用を義務付けられるものなので、事故が起きたときの安全性はきちんと担保されています。
まとめればヘルメットの価格の差は、被ったときの快適性や衝撃以外の耐久力の違いであるというふうに言えるでしょう。
あと、当然のことながらデザイン面に優れたものやブランドによってはそれが価格になって反映されます。
安全重視ならフルフェイスだけど
安全面だけをより高く追求するなら、なんといってもフルフェイスタイプが一番です。
原動機付自転車の場合にはいわゆる「半ヘル」という頭頂部だけを守るタイプのヘルメットでもOKとなっていますが、実はこれは大変危険なタイプです。
女性ライダーでは顔面部分が大きく開いたオープンタイプがよく使われていますが、実際の事故が起こったときにはこれでは顔を守ることができません。
バイクの事故では顎部分を強くうつということもよくあり、それが致命傷になることも多いからです。
安全面だけを重視するなら、フルフェイスかもしくは顎のパーツを上げ下げできるシステムヘルメットを選ぶのがおすすめになります。