女性ならではの悩み
教習所で感じる女性ならではの悩み
バイクに乗る女性にとって最初の悩みとなることが多いのが教習所での技能教習です。
教習所では自分が取得する予定の排気量のバイクを実際に使用して練習をしていきますが、そこで何回やっても合格をすることができず途中で挫折してしまったという人の話をよく聞きます。
女性教習者が実技で苦戦する項目はだいたい決まっていて、最初の押し引きやギアチェンジの方法という第一関門と、一本橋とスラロームという第二関門、そして卒検という第三関門です。
あまりにも失敗が多くなってしまうことで教習所に通うことを考えすぎて過敏性腸炎になってしまったという人もいるくらいです。
私も相当苦労をして教習所には通いましたので、途中で諦めず「絶対に免許をとるんだ」という強い意志を持って申し込みをする覚悟をしてもらいたいですね。
先輩としてアドバイスをすれば、まず小柄な女性はどうしても体格的に不利となるのでいきなり大型バイクではなく小型から少しずつ段階を上げていくという方法がよいと思います。
小型からというと遠回りのように感じるかもしれませんが、いきなり大型の教習から入って何度も補修を繰り返すなら小型から順に取得していった方がずっと早いということもよくあります。
バイク選びにも一苦労です
数々の苦労を乗り越えてようやくバイクの免許を取得することができたとしても、次に遭遇することになるのがバイク選びという悩みです。
バイクは排気量が大きなモデルになるほど車体が大きく車高が高くなります。
特に輸入車の場合には国民の平均身長が日本人よりも10cm近く高い人たち向けに開発をされているので、普通体型の日本人でも取扱にはかなり苦労が伴います。
体格だけで考えて小型のバイクを選ぶとどうしても自分が希望するメーカーやモデルのものに乗ることができなくなってしまいます。
これもアドバイスをすると、バイクに乗るときには必ずしも両足がしっかり着く足着きのよいバイクでなければならないということはなく、つま先くらいでもつければ十分運転が可能です。
とはいえ初心者のうちからそうした体格よりもかなり大きなバイクに乗ろうとするのは難易度が高すぎるので、まずは基本的な運転技術を体型にあったものでマスターするということから初めてみてください。
ファッションが制限されるのも地味な悩み
もう一つ見逃せないのがバイクに乗ることで日常のファッションに制限がついてしまうということです。
まずメイクをするときにファンデーションを使うとフルフェイスヘルメットをかぶったときに内側が汚れてしまいます。
顔を覆わないジェットタイプのメットが女性によく好まれていますが、実際にはバイク事故が起こったときに顔面下部に怪我が集中する傾向があるためロングツーリングなどでは特に避けたいアイテムです。
それと髪を伸ばしているとヘルメットに収めるのが難しく、できる髪型が限られてしまいます。
よく後ろで一つにまとめてヘルメットの外に出している女性ライダーさんをみかけますが、その方法だと髪の束が背中ではためくことでジャケット背中部分が傷ついて変色を起こしたりします。
他に出かける予定があるときにファッション的な問題でバイクに乗れないというのも地味につらいところです。