USB給電式電熱グローブの選び方
真冬の澄んだ空気の中を走るのは爽快ですが、耐えがたいのが指先の冷えです。厚手でも数十分で感覚がなくなり操作に支障が出たり、缶コーヒーで暖を取ったり……。寒さで冬の走行を諦めていませんか?しかし指先が暖かければ、ツーリングは格段に楽しくなります。今回は配線不要なUSB給電式電熱グローブを紹介します。
電熱グローブの3つの給電タイプとUSB式の仕組み
冬のツーリングでライダーを最も苦しめるのは指先の冷えです。厚手のグローブでも高速では数十分で感覚がなくなり、操作が億劫になる経験は誰にでもあるでしょう。そんな冬の走りを劇的に変えるのが電熱グローブです。かつては高価で複雑なイメージでしたが、今は手軽なアイテムが増えています。
給電方式は主に3つ。1つ目はパワーが最強で充電不要な車載バッテリー給電式ですが、配線工事が必要なため初心者には敷居が高いのが難点。2つ目はコードレスな専用バッテリー式ですが、高価で長時間の走行には予備が欠かせません。
そこで、女性ライダーにもおすすめなのが3つ目のUSB給電式です。手持ちのモバイルバッテリーやバイクのUSBポートを利用するタイプで、最大の魅力は配線不要で即導入できる手軽さにあります。パワーは車載式に比べマイルドですが、近年の高性能バッテリーなら日中の走行には十分な暖かさを提供してくれます。「まずは電熱デビューしたい」という方にとって、最も失敗の少ない選択肢と言えるでしょう。
USB給電式のメリット・デメリット
USB給電式の最大のメリットは、バイクを降りても暖かい点です。車載給電はバイクから離れると電源が切れますが、モバイルバッテリーなら撮影や休憩中も、指先はポカポカのまま過ごせます。また、日常生活や災害時にもスマホ充電器として併用できるため、専用バッテリーを買うよりコストパフォーマンスに優れています。
一方でデメリットもあります。一つはバッテリーの管理です。強モードでは数時間で切れることもあるため、ロングツーリング時は予備を含め2個用意しておくと安心です。もう一つはコードの取り回し。ジャケット内で接続する際、コードが長すぎて袖の中で遊んだり、逆に短すぎてハンドル操作の邪魔になったりすることがあります。
解消法として、コードはインナーとアウターの間に通しましょう。肌に触れると違和感があり、アウターの上だと風でバタついて危険です。バッテリーは重さを感じにくい胸や内ポケットを活用するのがおすすめ。最近は専用ホールやポケットを備えたジャケットもあるので、ウェア選びの際にチェックしてみると良いでしょう。
電熱線の断線を防ぐ正しい洗濯方法と保管術
電熱グローブは精密機器ですが、最近は手洗い可能な製品が増えています。ただし洗濯機の使用は厳禁です。回転や脱水の負荷で電熱線が断線する恐れがあるからです。洗う際は必ずバッテリーを外し、接続端子をラップ等で包んで浸水を防ぐ養生をしましょう。端子の濡れは錆やショートの原因となります。
洗う際は、ぬるま湯と中性洗剤で優しく押し洗いをします。強く絞ったりねじったりするのは避け、すすぎ後はタオルで水分を吸い取り、風通しの良い日陰で平干ししてください。配線や防水フィルムを傷めるため、乾燥機やドライヤーの使用は厳禁です。
シーズンオフの保管も重要です。断線を防ぐため、きつく折りたたまず自然な形で平置きにするか、ふんわり丸めて保管しましょう。バッテリーは満充電や空の状態を避け、50%〜80%の残量にしておくと劣化を防げます。正しいケアで、電熱グローブを長く愛用しましょう。

