若者がバイクに乗らない理由
若者のバイク離れの本当の理由
バイク人口が減少しているとはよく言われることですが、バイクの場合単純に「若者の○○離れ」ということだけでまとめることができないように思います。
というのもヤマハ発動機が大学生を対象に行なったアンケート調査では、バイクに乗りたいかどうかという質問に対し、全体の59.2%が「Yes」と回答しています。
実際私の周りにも、まだ自動二輪の免許は持っていないけれどもバイクには興味があるという人は男女問わずにたくさんいるので、潜在的なニーズは決して低いものではないのではないかと思います。
にもかかわらずどうして実際にバイクに乗っている人の数は減っているのかというと、その理由になっているのは「経済面」が大きいようです。
バイクに乗りたいけれども、免許取得や本体購入費・維持費が高くついてしまうのでつい腰が引けてしまうというのが今どきのバイク離れの最も大きな原因と言えます。
バイクは危険というイメージも敵
もう一つバイクに乗りたいけど実際の行動に移せない人の理由として考えられるのが「バイクの事故が怖い」ということがあります。
バイクの事故は確かに大きなものになりがちですし、四輪車と違って二輪だけではバランスがとりにくく事故が起こる確率そのものが高そうにも感じてしまいます。
前述のアンケート調査でも、経済的理由以上に「事故が怖い」ということをバイクに乗らない理由としている人もいるくらいなので、バイク=危険な乗り物というイメージが漠然と多くの人の気持ちとしてあるということになります。
私自身もバイクに乗り始めた頃はおっかなびっくりでバランスをとってしまうような場面もあったので、危険を感じやすいということでは決して否定はしません。
ですが慣れてくればかなり事故回避の力も養われてきますし、そもそも事故が起こりやすいという意識を持って乗るので、漫然と運転する自動車よりもずっと安全かもしれません。
実用でバイクを使う人が減っただけかも
それともう一つ個人的に思うのが、自動車の購入価格がかなり下がったりして以前に比べて買いやすくなったということがあるのではないかということです。
過去にバイク人口が多かったのは、バイクを趣味にする人が多かったというよりも自動車よりも安いバイクの方が手頃だったということと、業務用にバイクを多く使用する企業が多かったということが要因なのではないでしょうか。
仕事でバイクに乗っていればプライベートでも乗りたくなるでしょうから、そもそも最初にバイクに乗るというきっかけがないのでなんとなくそのままになっているだけのようにも思います。