デイタイムランニングライトが実用化される
バイクは昼間でもヘッドライトオンが通常
バイクの視認性を高めて事故を抑止しようという働きにより、1998年に道路運送車両法が変わり、バイクは構造的に昼間でもライトを付けるように義務化されました。
メーカー側はこの活動に応えるため、常時点灯としたモデルをリリースしました。
しかし、当時パーツメーカーがリリースしていたライトのオン・オフスイッチを取り付けて、消灯できるように改造することもあったといいます。
それ以降はバイクは昼間でもヘッドライトオンが当たり前になっていきました。
しかし、その流れが変わろうとしています。それがデイタイムランニングライトです。
2020年に保安基準が改正され、車にはすでに搭載されていたデイタイムランニングライトが、バイクにも搭載されるようになりました。
まず、デイタイムランニングライトがどういったものであるのか、基本的なことを見ていきましょう。
デイタイムランニングライトとは
デイタイムランニングライトとは、昼間自動でヘッドライトオフ、暗くなると自動で点灯するため無灯火の心配がなくなるというものです。
ヘッドライトのオン・オフスイッチがあるわけではなく、ライトはすべて自動化されています。
車や自転車などで、夜走っているときにうっかりライトを付けないまま走行したことがある経験の方もいるかと思いますが、その心配が一切なくなります。
車にはすでに導入している車も多いので、信号停止中にライトが変わったり、夕方頃になるとライトがつきだしたりする車は見かけたことがあるかもしれません。
バイクにも導入されることで、夜間の運転やトンネルなどの暗いところの運転もしやすくなりそうです。
昼間はヘッドライトオフに自動設定
昼間にヘッドライトをつけていてもそれほどデメリットはありませんが、デイタイムランニングライトの導入でまたバイクの常識が変わっていきそうです。
昼間にバイクのライトを付けていても、それほど視認性が高まるとは思えません。位置取りが悪ければ、ライトもバイクも隠れてしまうからです。
バッテリーの節約になる仕組みや、その他ライダーにとってのメリットがあればデイタイムランニングライトの普及は進んで行くでしょう。
一度普及が進めば、各メーカーごとに広まるのは速いと思います。
海外ではすでに導入済み
海外ではすでにバイクへのデイタイムランニングライト化が進んでいて、海外のバイクが日本に輸入される時は、ライトが常時点灯するようになっていました。
これからは現地から輸入されたそのままの状態で走ることができるので、バイク好きには朗報でしょう。デザインを変えること無く乗れることは喜ばしいことです。
逆に海外の日本のバイクが好きな方も、この仕様変更には良いニュースかもしれません。
安全面もデザインも洗練されたモデルが、これから国内でも出てくるのが楽しみです。